タクシー日記
誰も状況に気づかないNRS?+EVの話
誰も状況に気づかないNRS?+EVの話
いつもタクシーのご利用誠に有難うございます。
変なブログタイトルですみません・・・
Nは日本型 Rはライド Sはシェア ですが、
NRS=Nobody Realize Situation
日本語訳:誰も状況に気づかない
というか、情報が入ってこないです。
4月に始まったばかりなので当たり前ですが。
結論、やってみないと分からないと思います。
昨年よりタクシーの規制緩和、自家用有償輸送
の改善策が打たれてきました。その最後の防波堤
がタクシー事業者による自家用自動車を用いた
有償運送の実施です。大阪では金曜日の16時から
19時台までの最長4時間、土曜日は16時から19時台
に加えて0時~3時台の最長4時間で合計8時間、
1週間168時間のうち、タクシー不足がちである
らしいこの12時間がNRS運行可能となりました。
日本人の週末お出かけ族向けの時間帯ですね。
インバウンドの外国人は曜日関係なく、どちらか
といえば午前から昼過ぎに需要があります。
さて、イコール・フッティングという言葉があります。
交通機関間における競争基盤が異なっているという
認識に基づいて、その有利不利をなくすために、
何らかの調整処置をとることを意味します。
鉄道は、線路・駅及びそれらに必要な土地などを
すべて自前で調達する。対して自動車、航空、船舶
は道路や空港や港湾を所有しない。従ってこの言葉
はしばしば鉄道を擁護するために使われてきました。
NRS創設の議論でこの言葉が出たときにタクシー
会社がいかに多くの社会保険や自動車関係の税金を
払っているか。そういった経費を何も払わないで、
デジタルプラットフォームだけで中抜き商売をする
海外の配車アプリ会社に日本の道路と安全を丸投げ
するのか?さらにギグワーカーを搾取して、面倒な
交通事故などの処理、犯罪の責任さえ取らない乗物
で良いのか?いやそれはおかしい!という常識的
判断のもと、日本では安心安全のタクシー会社に
RS事業をやらせてみよう、それならイコール
フッティングだということになった次第です。
しかし、もう早6月にはタクシー事業者以外の者で
もライドシェアをさせて良いのではという議論が
始まります。2ヶ月でその結果検証なんて早すぎる
やろ!と我々タクシー事業者は大いに疑問です。
最後にEVタクシーについて少し書いてみます。
我社ではトヨタのbZ4xを2台導入しました。
昨年7月、当ブログで日産EVアリアを取り上げ
ました。車内空間も広く電費も良好で先に導入
した日産リーフの欠点を補うものでした。
アリアとbZ4xは双子の兄弟姉妹みたいによく
似ているEVです。昨年と今年との違いですが、
国内新車販売においてEV需要が減速しており、
テスラの時価総額も大きく下がっています。
電費比較等、具体的な数値はまたの機会とします
が、ガソリン(タクシーの場合オートガス)とハイ
ブリッドであるクルマの方も燃料効率が良く、十分
エコと言えます。日本は欧州のようにEV普及に舵
を切るのではなく、今一度ハイブリッドの良さを
皆が認識するべき、いや既に多くの方が認識し始めて
いるということだと思います。