タクシー日記

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無意識の思い込みについて

無意識の思い込みについて

  • 2024/03/07
  • スタッフブログ

三寒四温、まだ肌寒き日もありますが、そぞろ歩きに

よい季節になろうとしております。平素はタクシーの
ご利用誠に有難うございます。

このブログ写真に交通事故のイラストがありますが、
このイラストを10秒ほど見てください。そして、
次にイラストを見ない状態でこのように聞かれたら
どう答えるでしょうか?

「ガードレールに激突した車の速度は何km?」
問いかけの言葉をいくつかに分けると、
「激突した」「衝突した」「ぶつかった」
「接触した」の順に見積もる速度が遅くなります。
フロントガラスは割れていましたか?の問いかけ
には「ぶつかった」では14%の人「激突した」では
32%に上がります。

このようにある出来事を目撃したとしても、あとから
その出来事に関連したほかの情報に接すると、その
情報に影響されてオリジナルの記憶が変わってしまう
ことがあります。無実の罪で収監される原因の中で
多いのが「誤った目撃証言」だとされています。

さて、先日「大阪企業人権協議会」の方のお話を拝聴
する機会がありました。アンコンシャス・バイアスに
気づいて多様性を尊重した職場にしよう!という内容
で改めて我々人間には多くの認知バイアスがあること
に気づくことができました。冒頭に日本全国で障がい
者の方の割合は次のうちどれに近いか?
という問いかけがありました。
「10000人に1人」 「1000人に1人」
「100人に1人」  「10人に1人」
→正答「10人に1人」(7.4%)

日常にあふれる無意識の思い込みの例として、
血液型A 気が利く B行動派 Oおおらか AB個性的
という性格判断をしていませんか。
→よく知られた判断だが全く根拠がないとされている

また、ある裁判官Aがある裁判官Bに被告Cの意見を
聞いたところ裁判官Bは「被告Cの父親は5年前に死亡
しただけでなく彼(被告C)は私(裁判官B)の息子
なので私はそのことに答えることはできないですよ」
と答えました。
裁判官Bと被告Cの関係は?

→裁判官Bは被告Cの母親であるならこの話に何ら
違和感がないが、この職業は男性が多いなどという
バイアス(思い込み、ときに偏見)により違和感を
持つことがある

ステレオタイプと呼ばれるものですね。
「男性は話をしっかり聴くのが苦手」
「女性は方向音痴の人が多い」
「政治家は有能だが人柄は悪い」
「中南米人は陽気、日本人は働き者」

様々なバイアスを紹介していただきました。
ある心理学者が「人間は80種類の認知バイアス」
を持っているとも言っています。

日頃から意識してアンコンシャス(無意識)の
バイアスに気づくことが大切であると学びました。
自分のことに気づこうとするかどうかの心の持ち
ようだと思います。確信を疑うことです。
・こういうものだ
・普通はそうだ
・そう考えるのは当たり前
・誰もがそうしている
・それが常識
といった確信のウラにはアンコンシャスバイアスが。

南タクシーでは、
性別・年齢・国籍・障がい者・就労形態などに
関わらず、誰もが多様性を認め合ってお互いに支え
合うことのできる職場づくりを目指しています。
お読みいただきありがとうございます。

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