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EVアリア検証、気になる電費は?

EVアリア検証、気になる電費は?

  • 2023/07/24
  • 社長ブログ

タクシーのご利用、誠に有り難うございます。

東京の日本交通が大阪に進出してもう10年以上
経ちました、早いものです。私が親しくしている
梅田交通グループの車庫の一部から始まりました。
大阪における日本交通グループ関西は、台数のみ
ならず大阪においても東京のような高品質なサー
ビスと車両を提供する会社として発展しています。

今回はEVタクシーのよもやま話をご紹介します。
大阪府下で、EVタクシーは約80両運行中なので
まだまだめずらしい存在です。80両のうち2両は
当社の日産リーフe+ピンク&女性ドライバーと
前回紹介しましたが、実は、当初導入を検討して
いたEV車両は日産アリア(ARIAだとホンダに同名
車種があるらしく、車体表記はARIYA)でした。
なぜなら車体が大きくお客様に快適な空間をご提供
できると考えたからです。2022年1月に発売された
このEVは「リーフの兄弟車ではない。省電力化の
追求はもちろん、あらゆる路面も的確に捉え、
安定した走行と乗り心地を追求した・・・」
などのプレゼンが印象に残っています。

アリアの航続可能距離のカタログ値は470kmなので
リーフの450kmとそう変わりません。しかし、
車両重量がなんと、リーフの約1.5倍もあるんです。
つまり、タクシー会社は「実際タクシーとして、
どれだけカタログ値のような距離を走ってくれるか」
を重要視します。夏ならエアコンを入れますので、
それだけで約70km分の距離をエアコン起動にもって
いかれます。
暖房はもっと、100km分くらいですかね。

アリアの2トンちかい重量は、その重さゆえに発進の
度に大きな電気を使いそう。
カタログ値は、サーキット場で同じ速度で走り続けた
ときの値です。実際にタクシーとして稼働させ、検証
しなければ本当の航続可能距離を測ることはできません。
リーフは、エアコン入れて320km分はタクシーとして
稼働できそうです。残り30kmとなったら、もう充電器
に直行になるので、30km分の差し引いています。

あくまでも推測ですが、アリアのタクシーとしての航続
可能距離は300kmくらいではないでしょうか。
カタログ比較ではリーフより距離は長いけれど、実走行
ではリーフの方が走行可能距離が長いと思います。

距離はタクシー営業時間や営業方法に影響を与える要素
ですが、電気使用量も見てガソリン車やハイブリッド車
と比べてみることも重要です。どのくらい脱炭素化に
貢献できたのか。日本では2030年代半ばまでに新車販売
はEV車両100%になる方針が決定されております。
EVではCO2がゼロ走行であるうえ、電力を動力に替える
効率が90%以上です。ガソリンを燃焼させて結果その40
%くらいでタイヤを動かし多くのエネルギーを捨てる、
その非効率さ・・・さらに回生ブレーキのような新たな
エネルギーを生み出すことはガソリン車には不可能です。

例えば当社にも過去の遺物として、存在しているような
走行歴10年以上、距離にして50万km以上走っているよう
なLPガス車両の燃費はリッター6kmとかでしょう。
LPガスはガソリン価格の半分とみてほぼ間違いではない
です(大手は特別契約でもっと安く買っている)ので、
1万km(大阪からパリの距離)を走るために約12万円
もの費用がかかります。では、1万kmをEVで走ったら
どうでしょう。

EVタクシーであれば 1(いち)kWh当たり 5km走行
可能と現時点で計測していますので、1万kmを走るため
には2000kWhが必要になります。
大家族なら月に1000kWhは使うので大家族2世帯分です
かね。大家族2世帯分の電気代、6万円ぐらいでしょう
か。もちろん、最近の値上がり後の電気代で計算して。

例え話しで余計ややこしくなってしまいましたが、LPガス
車両からEV車両に替えた時の燃費は、少なくとも2倍は
安くなります。

1万kmって一般の方でしたら、1年間で走行する距離っと
いわれます、目安としてですが。その1万kmを、大阪の
平均的規模のタクシー会社でしたら、たった1日24時間
で1万kmを走ります。50両×200km

LPガスと電気のハイブリッド車両、現行ジャパンタクシー
と呼ぶ車両がこれに該当しますが、この車両とEVの燃費
比較はいい勝負になると思います。ただし、車内空間の
広さや車両価格ではJPタクシーが勝っています。
今後タクシー車両向けというコンセプトのEVが登場
しないとも限りませんね。それまでは、トヨタのbZ4xや
海外のEV車両にも注目していきたいと思います。

長文となりました。ここまでお読みいただき、有り難う
ございます!!

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