タクシー日記

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もっとアメリカ・さらばアメリカ

もっとアメリカ・さらばアメリカ

  • 2026/09/15
  • 社長ブログ

平素はタクシーのご利用有り難うございます。


1995年頃、落合信彦氏は「もっともっと」
米国を知ろうという本を数冊執筆されました。
実体験も踏まえた氏の情熱は、私の青春時代
の始動エンジン、バイブルという存在でした。
その後、2009年に大前研一氏が「さらば」
(good bye ではなくso long)と題して米国
の傲慢、ならず者ぶりを的確に評しました。
自分の青春時代を共に過ごした作品群は、
いつまでも忘れがたき思い出ですね。

その後も米国について語る書籍にはたくさん
出会いました。最近では、米国の実体経済が
力を失い、新帝国主義を標榜するトランプ
再臨は、当然の結果、日本は米国にどのよう
に対峙するかという内容が多いようです。

いまや多くの人が肌身離さずアップルの
i-phoneを持ち歩き、グーグルマップを使い
チャットGDPなどの検索をする時代になって
も「米国はどんな国か」の問いに答えるの
は容易ではありません。
そこで、過去1年以内日経新聞の記事(紙面で
は載らない電子版)10個を参考に米国の人々
の暮らしを垣間見たい思います。

1. ニューヨーク、ブルックリンにおいて
1日保育所に子どもを預けたら3万円。
月額でも25万円かかる、コロナ以降上昇。
移民が出生率を押し上げるが、少子化は
着実に進行しているようだ。

2. コロラドに住むT氏は8本の根管治療
とはいえ歯科治療に600万円もかかると
いわれ、コスタリカに医療ツーリズムで
行き、渡航費滞在費すべて込みで200万円
弱にて快適に治療を終えたとのこと
米国の平均寿命が(先進国で)短いのは
高騰する医療費保険費により適宜治療が
受けられないからであろう。

3. 転職が日常的な米国と思いがちだが、
米国人の愛社精神は高い。3人に1人は、
余暇もままならないほどに働く。米国の
休日は日本より少ない。日本は働き過ぎ
ないよう行政が介入するが米国において
そんな介入がないことも要因だろう。

4. 例えばテキサス州の「ターニング・
ポイント・アカデミー・オブ・グラン
ベリー」校などにおいて「信仰、伝統、
愛国心」に基づく公民教育が促進。
同州においてDEI(多様性、包括性)
を方針に掲げることは制限する法律が
施行された。政府はDEI補助を削減中。

5. 世界金融の中心といえばニューヨ
ークのウォール街だが、個人所得税が
かからない等の理由で名だたる金融機
関がダラスやマイアミに本社移転したり、
5000人規模のオフィスを建設するなど、
南西部の州を目指している。

6. マスク氏がDEIを担う政府部署を
解体したり、DEI推進の文化的活動
(オーケストラ、博物館美術館)に
政府が介入したことによる文化戦争
が起きている。米国民の大半は政府の
文化への介入には否定的である。

7. トランプグッズは旗艦公式店を
除いては、そのほとんどが中国製で
あるが、ほとんどの店では中国製と
書かれた部分を隠すように値札貼付
しているという事実がある

8. トランプ政権では「1日3000人」
不法移民を逮捕する目標があるようだが、
そうなれば儲かるのは「収容所」である。
民間が運営する収容所は前例のない成長
機会に直面している。

9. シリコンバレーは死語に。かつての
半導体製造拠点は移転した。AIの天才が
集まる同バレーは「脳(セレブラル)
バレーという呼び名が定着しているよう。
グーグル、メタ、アップルの巨大企業も
いまや創業25年、50年を超えて中年と
なった。若手代表格のマーク・ザッカー
バーグ氏も40歳を超えている。大人に
なったビッグテックから反骨精神が消え
ているとの声が多い。それは官僚主義的
なものであったり、トランプ政権に忖度
して自由闊達な議論ができないことなど。
(ハリウッドスターでさえ忖度している)

10. ブロードウェイのミュージカルは、
いまやもうかっているのは46本中3本。
俳優や制作スタッフの賃上げ要求をのみ、
舞台材料の高騰を受け、劇場という箱に
頼らざるを得ない環境であるからだ。
何だかタクシー業界とよく似ている。

ニューヨーク市の平均的な家賃は約50万
円ほどだが、これは税引き前平均所得の
約5割にあたる。同市の低所得者層には
子どもを含めたホームレスが増えている。

マンハッタンでの食料品配布イベントで
は教会に入りきらないほどの長蛇の列が
できる。米国の格差拡大は止まらない。
これまでささやかな食事やプレゼントで
家族の愛と安寧を享受してきた家庭も、
食料品の確保に四苦八苦するようになり、
クリスマスさえ楽しむことができないの
が現状のようである。

最後に。
アメリカ人は読書好きだと思います。
皆さん政治や経済の書籍を中心に、移動中
でも熱心に読書している人をよく見ます。
英語は日本語と比べて4倍くらい文字量が
ありますから、どうしてもものすごく分厚い
本になってしまいます。私は「こんな両手で
かかえるような本をよく読めるものだな」と
何度も思いました。なので、電子書籍や音声
書籍が登場してから、読書人口がかなり増え
たようです。私の米国在住の叔父、読書好き
な叔父ですが、広い家の一部屋が詰め込み図
書館と化して、二部屋目に移行する前に電子
書籍に出会いました。
最近のベストセラーの傾向はトランプ政権に
辟易しているためか政治経済ものより、小説、
小説といっても女性作家によるロマンタジー
(ロマンスとファンタジーの融合)ものが
上位を占めているようです。

※文藝春秋十月号は大変興味深いです。
理由は、私が関心を持つ記事が少なくとも
3つ掲載されているからです。
・愛子天皇は歴史の必然
・辺野古ボート転覆「両親独占手記」
・世界と戦うAIインテリジェンス

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