タクシー日記

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大都市では交通空白人口、増加中

大都市では交通空白人口、増加中

  • 2025/09/04
  • スタッフブログ,社長ブログ

いつもタクシーをご利用いただき誠に有難うございます。


このブログの写真は、友ケ島で撮ったものです。
紀淡海峡に浮かぶ4つの島を総称して友ケ島と呼びます。
この島は明治時代から第二次世界大戦が終わるまで軍事
要塞として使用されていました。写真の風景、第3砲台跡
付近のものですが、まさにThe Last of Usのゲームの世界
にタイムトリップしたかのようでした。

ブログタイトル、大都市では交通空白人口が増えている
という現実があります。鉄道駅から半径800m、デマンド
バスやコミュニティーバスを含むバス停留所から、
半径300mの範囲外にある地域を「交通空白地」と呼び、
それは大都市においても、多数存在しています。
それらの地域で活躍するのがタクシーです。

全国の交通空白地における人口は毎年減少傾向にあり、
2020年には2500万人でした。これは2010と比べて8%
の減少です。なぜなら、過疎地から都市部へ人口が移動
しているからであり、国内の総人口の減少(10年間で
1.8%減少中)とは別に考えなければなりません。

例えば大阪府堺市における交通空白地域における人口が
顕著に増えています。堺市ではこの10年間でバス停留所
が約2割減りました(現在約500箇所)先日8月2日、
大阪タクシー協会がイベント開催した「ららポート堺」
も住所では美原区黒山です。美原地区では大規模な住宅
開発が進んだ結果、このような大規模ショッピング
センターもできたわけです。多くの新婚さんたちが移住
したものと思います。将来子どもたちが独立して自家用
車も手放すとなると「移動の確保」が日常生活の問題と
なってきます。堺市を例に出しましたが、大阪市、豊中
市、八尾市、松原市でも同様の現象は起きています。

鉄道・バスが使いづらい場所ではタクシーを使うわけ
ですが、2023年に富田林市の金剛バスが廃止されたよう
にバスも便数を減らしたり最終便の時間を前倒しに
する傾向にあります。近鉄バスでは大阪・京都府エリア
で平日に運行する路線バスの便数は約3100本ですが、
これはコロナ禍前と比べて約2割少ないです。

バス会社の経営者は「生産年齢人口のこのようなペース
で減少するなか、運賃収入が原資の民間バスだけでは
支えられない地域はこれからも増えていく。自治体は
自分ところの公共交通データを把握し、地域内事業者と
連携しなければならない。欧州で自治体が公共交通計画
を策定・運用しているように」と言います。

タクシーの役割を強く認識せざるを得ないニュースです。
お読みいただきありがとうございます。

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